ゆず肌 塗装

薬用、食用から比喩にまで用いられる「ゆず」
ゆず(柚子)といえば、香りが高く、酸っぱい味がする果実。果皮の表面はでこぼこで、淡黄色に色づきます。ゆずには美肌効果もあり、その成分は肌の収れん(収斂)や保湿、血行促進に効果があるとされています。
ゆずは奈良時代、もしくは飛鳥時代には中国から日本に伝わったとされており、当初は薬用として用いられました。陶芸の世界ではゆずの皮の肌のように細かな凹凸のある器を「柚子肌」と表現します。そして塗装においても、「ゆず肌」は特別な意味を持っています。
2つの「ゆず肌」
塗装の世界でゆず肌といえば、「ゆず肌仕上げ」と「施工不良としてのゆず肌」があります。
ゆず肌仕上げは外壁を塗装する際、ゆずの皮のように凹凸のある状態に仕上げることです。つまり、意図的にゆず肌を再現するということですね。この処理方法は人気が高く、多くの住宅で採用されています。
ゆず肌仕上げは塗料の粘度を調整したり塗り方を変えることでさまざまなバリエーションが生み出せます。ローラー仕上げでは、下塗りをした後にゆず肌の模様を付けます。スプレー仕上げの場合は、乱系ガンで高粘度塗料を塗布し、次にガンの口径を小さくして細かな模様を付けていきます。
凹凸を目立たせるためには、濃い色はお勧めできません。淡い色を選んだほうがゆず肌を味わいやすくなるでしょう。
一方、施工不良で発生するゆず肌は、意図せずゆず肌のような状態に仕上がることを言います。具体的には次のような原因で起こります。
  • 塗料の種類や塗り方が不適切
  • 乾燥時間が短すぎて上塗りにムラができる
  • 温度や湿度が不適切で塗料が均一にならない
  • ガンの圧力や距離が不適切 など
以上のような理由から、塗膜が平滑にならず、でこぼこした塗り肌になってしまうのです。例え見た目がゆず肌仕上げのようになっていても、意図した模様になっていなければ塗装としては失敗となります。
意図せぬゆず肌を修繕する方法
意図せぬゆず肌が発生した場合は、一度完全に乾燥してから研磨して、表面を平滑化させます。そのうえで新たに塗料を塗り直して仕上げます。ちなみにゆず肌は自動車塗装でも起こります。自動車の場合は表面が鏡面仕上げのことも多いので、修繕するには外壁とはまた違った苦労があるようです。
ゆず肌を発生させないためには、高い職人技術が必要です。施工技術が確かな業者であれば、塗料の選定を適切に行い、乾燥時間も十分に確保するように動くでしょう。季節などによる湿度や温度の高低まで考慮して、適切な対処をしてくれるはずです。
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