ルーフィング

ルーフィング=下葺き材
ルーフィングとは、屋根用の防水シートのことです。日本語では「防水紙」「下葺き材」などと呼ばれています。
ルーフィングは外からは見えませんが、屋根の中でも重要な役割を担っています。配置されるのは、野地板と呼ばれる屋根の下地材の上。ここで雨水の浸入を防ぎます。瓦や屋根材の一部が台風などで飛んでしまっても、すぐに雨漏りすることはありません。それは、ルーフィングが二次防水の役割を果たしているからです。
具体的には、屋根の防水は一次防水、二次防水の二重構造となっています。雨水を直接さえぎる屋根材や板金が一次防水、何らかの原因で一次防水を突破した雨水を防ぐのが二次防水であるルーフィングというわけです。
ルーフィングの種類
ルーフィングは2種類に大別されます。
  • 透湿系ルーフィング
    透湿ルーフィング
  • 非透湿系ルーフィング
    アスファルトルーフィング、改質アスファルトルーフィング、合成高分子系ルーフィング など
透湿系は「湿気は通すが水は通さない」と言うもの。内部の湿気が外に排出されるので、結露が起こりにくくなります。野地板などを乾燥した状態に保つことができ、建物の長寿命化につながります。一方、非透湿系は防水性能に特化したもので、透湿機能はありません。
であれば、すべての住宅は透湿系を採用すればいいではないか、と思われるでしょうが、透湿系の場合はルーフィングだけでなく、通気層を設ける必要があります。そのため、透湿系は施工に手間がかかり、コストも高いのです。現状では、透湿系がルーフィングに占めるシェアは5%程度しかない言われています。しかし、透湿系には建物の長寿命化のほかにも、非透湿系より軽量といったメリットもあります。このため、今後シェアが伸びていくことも考えられます。
なお、透湿ルーフィングには、ある程度の透湿性を確保しながら遮熱機能を持たせた遮熱型透湿ルーフィングや、シートの裏がシール状でタッカーや釘を必要としない粘着型透湿ルーフィングといった製品も登場しています。
ルーフィングの劣化
先にも述べたとおり、ルーフィングさえ無事であれば屋根から雨漏りすることはありません。しかし、ルーフィングまで劣化してしまうと、雨漏りの可能性が一気に高まります。屋根裏に湿気が溜まると、屋根を支える野地板に結露が発生します。長い年月が経つと野地板は劣化が進み、屋根材を固定していたビスなどが緩むことで、屋根材が飛散しやすくなります。結果、ルーフィングが紫外線にさらされるとルーフィングも劣化してしまいますし、ルーフィングが切れたり破れたりすれば防水効果は失われます。
雨漏りを防ぐには定期的なメンテナンスが必要です。瓦屋根の場合は、必ず瓦より先にルーフィングが劣化するので、ルーフィングの寿命に合わせて点検すると良いでしょう。スレート屋根やガルバリウム屋根は、屋根のメンテナンスの際、葺き替える必要が生じた場合にルーフィングも交換するのが一般的です。
もちろん、雨漏りや劣化症状が見られた場合は早めにメンテナンスを行うことが必要になります。早めに対処すれば、それだけ費用を抑えられる可能性が高まります。
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